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今回は上野の国立科学博物館(科博)で開催されている「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」通称「鳥展」に行ってきたので感想をレポートします。

一言でいうと、身近な「鳥」について、新しい視点を得られる興味深い展示でした!
すでに東京展は終了してしまったのですが、2025年3月15日から名古屋展がはじまります。
鳥展に行こうかどうか迷っているひとは、ぜひ私の感想を参考にしてください!
鳥展ってどんな展示?
展示名 | 特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」 |
会場 | 東京:国立科学博物館 名古屋:名古屋市科学館 理工館地下2階イベントホール |
会期 | 東京:2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月) 名古屋:2025年3月15日(土)~2025年6月15日(日) |
料金 | 【当日券】 東京:2,100円(一般・大学生)、600円(小中高生) 名古屋:1,800円(一般)、1,000円(高大生)、500円(小中生) 【前売券】 東京:1,900円(一般・大学生)、500円(小中高生) 名古屋:1,600円(一般)、800円(高大生)、300円(小中生) |
「鳥展」はたくさんの鳥の標本をメインに、鳥の起源や進化の過程を説明する展示です。国立科学博物館初の鳥の展示ということで、かなり注目を浴びていました。

2月4日には来場20万人を突破していました。すごい人気!
【㊗️ 鳥展 来場者20万人突破!】
— 【公式】特別展「鳥」 (@toritenjp) February 4, 2025
国立科学博物館 特別展「鳥」のご来場者が20万人を突破いたしました!
記念セレモニーにご参加いただいたお客様は 、新潟県からお越しの菊地美奈子さん、いろはさん親子。総合監修の西海功研究主幹より図録と記念品が渡されました🦆🦜🦅… pic.twitter.com/toqA4fq2i2
チケットは事前購入がおすすめ
チケットは当日博物館での購入もできますが、圧倒的に事前購入がおすすめです。当日はチケットが売り切れる可能性もあるためです。
電子チケットなら失くす心配もないですし、メールで送られてきた電子チケットの画面をみせるだけでスムーズに整理券をもらえました。

私はアソビューを使って事前購入しました!
日時指定はないので、万が一予定してた日に行けなくても展示期間中に行けばOKです。
鳥展の感想を時系列で紹介
鳥展の感想や見る流れを時系列で紹介します。

タップorクリックで飛べるので、気になる部分をぜひ読んでみてください!
到着して整理券をもらう
お昼を食べて、科博に到着したのは13時頃。看板には「大変混み合っています。」との張り紙……。

チケットはアソビューで事前購入していたので、係員さんに見せると14:00~14:30集合の整理券をもらえました。
東京展で土日に展示を見るには整理券をもらわなければならず、行ってもすぐには入場できません。

名古屋はどうなるかわかりませんが、名古屋展に行く人で時間に制約がある場合は注意です!
常設展を見学
整理券の集合時間までの1時間ほど、常設展を見て回りました。今回のメインではないのでくわしくは割愛しますが、常設展だけでも一度じっくり見て回りたいなと思いました。



生まれて初めて化石を見ました。
想像もできないほど昔、この地球にはこんな大きな生き物がいたんだなぁと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。
いざ、鳥展に入場
14時15分くらいに集合場所に行き、鳥展に入場しました。まずお出迎えしてくれたのはクジャクの大きな標本。

そして、大きなクジャクの右にちょこんと小さなシマエナガがいました。見落としやすいので注意です。


大きさの違いがわかりますね~
いざ、鳥展に入場
しわくちゃで申し訳ないのですが、会場マップはこんな感じです。

私は今回、ふたりで行ったのでは借りませんでしたが、音声ガイドの評判が結構いいんですよね。気になるひとはぜひ借りてみてください。
ナビゲーターは芸人のレイザーラモンRGさんと、女優・タレントの高柳明音さんで、会場レンタルだと600円、アプリの配信版だと650円です。
最終日に音声ガイド借りて正解だったかも。
— はるひが(HL-HG) (@Higashi_int05) February 10, 2025
実際に鳥の声とかも流れたし、ガイド聞きながら鳥達を順繰りじっくり見るのも色々解りやすかったし。
こう言う特別展や水族館とかであまり音声ガイドは聞かない方だけど、聞きながら回るのもありだなと思った。
序章から第2章までは鳥がたどってきた進化の過程や最近わかった事実などをくわしく解説していました。鳥展の目玉のひとつである「ベラゴルニス・サンデルシ」の復元モデルもここにありました。
翼の先から先まで、4~5メートルはあるんじゃないかというくらいに巨大な体でした。


私はベラゴルニス・サンデルシを見てちいかわの「でかい鳥」を思い出しました(笑)
比べてみると…にてませんか?

3章(走鳥類)
3章からは、分類ごとに本格的に鳥の標本たちが集まっています。3章では「走鳥類」といってダチョウやエミューなど走りが得意な鳥たちが集まっていました。
私が今回初めて知って驚いたのは、エミューはヒクイドリに近いということ。ヒクイドリはとてつもなく強い脚でキックをしてくる危険な鳥として知られています。

写真手前がヒクイドリ、中央にあるヒクイドリの幼鳥の奥にいるのがエミューなのですが、確かに脚の形がそっくりでした。

あんなのほほんとしたイメージのエミューが、危険なヒクイドリの仲間だとは…。
4章(カモ・キジ)
4章は水鳥のコーナーで、私の好きなカモの仲間が展示されているエリアでした。普段見られないカラフルな鳥やかっこいい鳥も好きですが、やっぱり私は身近に棲んでいる鳥が好きです。


こんなにたくさんの種類のカモがいるんだなぁと感激しました。カモの種類やどこの国のカモなのか、日本では見られるのか……ここはじっくり時間をかけて見学したかった。
したかったのですが、いかんせん人が多すぎて断念…。3~4列目からカモの標本を見るのみで、説明までは読めませんでした。

本当に、ここをゆっくり見られなかったのは心残りです。
でも、断念せざるを得ないほどの人、人、人…。
4章にはキジもいました。日本人にはなじみ深いキジですが、私は初めて見ました。

画面奥のオスの方が、やっぱり見た目が派手でキレイですよね。でも、キジのオスはとんでもなく浮気性だそうです(笑)
5章(陸鳥・水鳥)
5章は陸鳥・水鳥のゾーンです。私が大好きなサギがたくさん展示されていました。白いサギがコサギ・チュウサギ・ダイサギの3種類に分かれているのを初めて知って衝撃を受けました。

くちばしや足の色で見分けられるそうなので、今度川で見かけたらしっかり観察したいと思います。
また、「鳥のひみつ」のコーナーにサギの魚の取り方が載っていました。種類ごとに魚の狩りのやり方が違うそうです。


こういう知識を知ると「今度実際に見てみよう!」と次につながるのでいいですよね。
子どもの教育にもいいだろうなと思いました。
6章(猛禽類)
6章は猛禽とその仲間たち。まずは、ろうかのような場所で色鮮やかな鳥たちの標本に出迎えられます。
中でも面白かったのは、まるで自慢のリーゼントを誇示するかのような鳥たち。「田舎の成人式ってこんな感じなのかな…」なんて考えてちょっと笑ってしまいました。

あとは、南国の鳥でおなじみの「オオハシ」もいましたよ。「本当にいるんだ!ファンタジーじゃないんだ!」と思いました。

角を曲がると、ザ・猛禽類!吊り展示の迫力がすごく、今にも迫ってきそうです。

猛禽類のひな壇もあり、その姿はどれも堂々としていて高貴でした。

びっくりしたのは、ひな壇の頂上を飾る「ヒゲワシ」。ヒゲワシが好きなのは、何と骨髄だそうです。


「骨髄が好きな鳥」って、それだけでもう怖いですよね。
こんなのが目の前にきたら、もう命を覚悟するしかない・・(笑)
7章(小鳥)
7章は小鳥の仲間であるスズメ目が集まったゾーンでした。
コマドリなど小さくてかわいい鳥がいっぱいいたのですが、写真はあまりとれず。きれいだなと思った「カタカケフウチョウ」の写真しかありませんでした。


展示も終盤で、ちょっと疲れちゃってたのもありました💦
8章
メインの展示は7章までで、8章は鳥とのこれからや、特別協賛であるキヤノンやサントリーの活動が紹介されていました。
関東近郊の野鳥の観察スポットも紹介されていたので、近くに行くことがあればぜひ行ってみたいです。

ここはサラッと見てから、鳥展を後にしました。
全体的な感想
鳥展の展示、普段見られない種類の鳥からすぐ近くに棲んでいる身近な鳥を見られて、とっても面白かったです。
ところどころにある「鳥のひみつ」も面白くて「もっと数を増やして書籍化してほしいなぁ」なんて思いました。
正直はく製と聞いて「でも、生きている鳥を見るのには劣るでしょ…」と少しあなどっていた部分がありました。
でも今回、はく製だからこその新たな発見・よさもあると新たに発見!
似ているけど違う種類の鳥や、羽の模様や美しさなど、はく製だからこそじっくり見られる部分もあり、生きている動物を見るのとはまた違う目線で見られるなぁと思いました。
気になった鳥がいたら写真を撮っておいて、後でくわしく調べてみるのも面白いです。ちなみに私は、骨髄が好きな「ヒゲワシ」を調べてみたら、「大好きな骨をムシャムシャ♪」みたいなページが出てきて震えあがりました。

急遽行くことを決めたのですが、予想以上に発見が多く、楽しかったです!
大人も子どもも楽しめますよ♪
まとめ|鳥展に行くなら平日がおすすめ
鳥展の内容は「鳥」という身近なテーマだけに、普段は美術展や展覧会に行かない人や子どもでも楽しめる内容でした。
ボリュームも大満足の展示だったので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください!
ただ大人気すぎるがゆえに、土日はゆっくり見られないという点のみ注意が必要です。
名古屋の鳥展を見に行こうとしている方は、都合がつくなら平日に行くのがおすすめです。なお、名古屋展は前売り券が2025年3月14日まで売ってます。

前売りの方が200円安く買えてお得なので、行きたい方は前売り券をチェックしてみてください!